補助金を申請してから入金までの流れ
補助金は、申請してからすぐにもらえるものではありません。
今回は、補助金の申請から入金までの流れを簡単にご紹介します。参考にしてみてください。
補助金入金までの流れ
補助金の申請
補助金をもらうためにまずは申請をする必要があります。
補助金にはいくつも種類があり、それぞれに特徴があります。ご自身の状況や目的に合った補助金を選ばれることをお勧めします。
自分に合った補助金を選び、その補助金の公募要領などを確認し、その要領に記載の通りに申請書を作成します。おもに事業計画書を作成することになります。このときに、補助金事務局側に審査してもらうため、分かりやすく書くことがポイントです。
公募要領に則って事業計画書の作成が終わったら、所定の申請要領で事務局に申請します。デジタル化の流れがありますので、今後はすべての補助金が電子申請のみになってくることが予想されます。また、電子申請でないと減点されたりしますので、ここは電子申請が望ましいです。
電子申請については、gBIZアカウントの取得が必要になるので、あわせて申し添えておきます。
事務局による審査
無事に申請が終わると、次は事務局で審査が行われます。この審査は、公募要領に記載の通りに申請がされていなかったりするとそれだけで不採択になるので注意が必要です。(毎回多くの審査をしなければならないため、ふるいにかけるという意味では妥当だとは思いますが。)
公募締め切りから大体、2~3か月程で審査結果が出ます。
このときに採択の通知が来たら晴れて補助事業を行えるわけですが。
ここで注意して頂きたいことがあります。
採択決定通知がでても、まだ補助事業に必要な支払等をしないということです。
補助事業を開始するのは、あくまでも採択決定時ではなく、交付決定時です。なので、交付決定日から補助事業を開始するよう注意してください。(補助事業期間外の支出は原則補助金対象経費とは認められません)
補助事業の実施
交付決定日以降は、かねてから計画していた補助事業を開始することができます。計画に沿って事業を行るフェーズです。補助事業の実施期間も公募要領に記載に記載されているので、その期間内に補助金対象経費の支払いを終わらせるようにしてください。
実績報告
補助事業が終了しましたら、補助事業完了及び実績報告を事務局にしなければいけません。
報告をして、事務局により確定検査を実施して、その後に補助金の確定通知が出されます。
この補助金の確定通知は、補助事業の実績報告によっては、当初計画していた補助金額より少ない額が確定する場合もありますので、あらかじめそういったことも把握しておく必要があります。
補助金の請求
補助金額が確定したら、事務局に補助金の請求を行います。そして、ようやく補助金の交付が行われ、晴れて補助金がもらえるという流れです。
まとめ
いかがでしたか?
想像していたより、補助金をもらえるまでの道のりは長く感じたのではないでしょうか。下記に簡単に補助金入金までの流れをまとめてみます。
①応募→②事務局による審査→③採択・不採択の通知→④交付決定通知(④以降は採択者のみ)→⑤補助事業の実施→⑥補助事業完了・実績報告→⑦事務局による確定検査→⑧補助金額の確定通知→⑨補助金請求→⑩補助金交付
補助金は国からもらえる返さなくてもいいお金です。それゆえに入金までのハードルも高くなっています。補助金のスタートの応募から入金まで約1年ほどかかりますので、その間の資金繰りであったり、本業以外の補助事業を行うリソースも必要になります。補助事業期間中は自己資金もしくは金融機関からの融資で資金を調達しなければいけません。これらを本業も行いながら補助事業もとなるとかなりの負担になるはずです。なので、そういった負担軽減を考慮して専門家と一緒に取り組むことをお勧めします。